平成29年度 尾道市立市民 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
現在公開している病院指標は、平成29年度(平成29年4月1日~平成30年3月31日)に当院を退院した患者さんのデータを集計しています。入院中に他科で行われた手術は、入院科の集計となります。
患者数が10未満の数値には「-」表記としています。
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 44 57 58 73 209 302 857 1221 1450 462
【解説】
当院は、尾道・三原の二次医療圏の救急医療体制を担い、また地域医療支援病院として地域医療連携にも力を注ぎ、広島県指定がん診療連携拠点病院として幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しております。
全体で見ると高齢化の影響で60歳以上の患者さんの頻度が高く、全体の84%を占めています。80歳代以上の高齢者になると肺炎や心不全と並び、大腿骨近位部骨折が多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 52 22.94 12.23 5.77 76.00
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 45 26.96 20.83 20.00 87.44
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 45 19.44 12.34 0 81.80
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア2 15 25.80 15.12 0 85.87
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 14 12.14 5.15 0 71.57
【解説】
内科で最も多い症例は、慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全です。
 保存期腎不全症例を対象としたCKD教育入院システムを2011(平成23)年度から運用しており、2012(平成24)年度からは外来看護師主導で外来での保存期腎不全教育の取り組みを開始しております。早期からのインフォームドコンセント(説明・同意)、患者教育、療法選択を推進することにより、透析回避、透析の外来導入もしくは導入時の在院日数の大幅な短縮を進め、患者さんのQOL(生活の質)を高めることを狙っております。

2番目は、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)です。
 誤嚥性肺炎は、細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係していると言われています。再発を繰り返す特徴があり、それにより耐性菌が発生し、抗菌薬治療に抵抗性をもつことがあります。

3番目は、腎臓または尿路の感染症の症例です。
 尿路である腎臓、尿管、膀胱、尿道のいずれかで感染が起き、炎症が引き起こされる病気です。当院では高齢女性に多く、高熱が続き、腰痛、背部痛、吐き気、頻尿などのさまざまな症状が出ます。

4番目は、肺炎の症例です。
 特に高齢の患者さんが多く重症化しやすい為、2週間以上の入院となることが多くなっています。

5番目は、前庭機能障害(めまい)です。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100250xx99100x 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 3.71 - -
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 6.32 - -
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 6.18 - -
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり - - 3.26 - -
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1なし - - 2.54 - -
【解説】
小児科で最も多い症例は、下垂体機能低下症の症例です。
 成長ホルモン分泌性低身長症を疑う児に対して、成長ホルモン分泌負荷試験を行っています。
成長ホルモン分泌負荷試験とは、薬を使って脳下垂体から成長ホルモンを出しやすい状態にし、一定時間毎に採血をして血液中の成長ホルモンがどれくらい分泌しているかを確認する検査です。

2番目は、主に喘息の既往があり、感染により悪化した症例です。 
 気管支喘息はアレルギーが原因の疾患ですが、治療すると概ね治癒すると考えられています。 一方で、症状が軽くて持続することで肺の状態が悪く(リモデリング)なることも知られています。以上のことから、小児期に治療を受けておくことが大切と考えています。

3番目は、妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)の症例です。
 日本において帝王切開での分娩は全体の16%ほどにのぼり、約6人に1人の赤ちゃんが帝王切開により誕生しています。また、帝王切開で生まれた赤ちゃんに感染や呼吸障害が発生することがあります。
通常の分娩の場合は、産道を通る過程で肺の羊水が絞り出されて外に出ることが多いのですが、帝王切開はそれをすることがなく外に出てくるので肺に羊水が溜まったままの状態が多く、その為呼吸障害を起こしやすい状態にあります。このため、保育器の中で経過観察した症例です。

4番目は、停留精巣です。
 精巣が陰嚢 ( いんのう ) の中に降りず、鼠径部(そけいぶ)や腹腔内に留まっている状態を手術し改善した症例です。

5番目は、食物アレルギー検査症例です。
 食物アレルギーのある児に対して食物経口負荷試験を行っています。現在、食物アレルギーを正確に診断出来る検査は、食物負荷試験しかないからです。年齢とともに食べられる食物が増えることを期待しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 39 9.21 12.35 2.56 71.51
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 8.21 7.40 8.33 66.50
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 7.65 8.98 8.70 76.17
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 22 6.50 6.64 0 68.36
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 15.53 15.61 0 76.58
【解説】
外科で最も多い症例は、肺がんの胸腔鏡による手術症例です。
 従来肺がんの手術は胸を大きく開く開胸手術でしたが、早期の肺がんに対しては胸腔鏡を用いた手術が行われています。大きく切開しない為、身体への負担が少なく術後の回復も早くなります。

2番と4番目は、胆のう炎・胆石症に対する腹腔鏡下による手術症例です。
 胆石が胆のう管に詰まることによって起きる胆のう炎に対して、腹腔鏡という器械を用いて腹部の小さな切開創から胆のうを摘出した症例です。

3番目は腸閉塞の症例です。
 病気や治療の影響で、腸内の食べ物や水分の流れが悪くなり、便やガスが出なくなることを腸閉塞といいます。おなかの強い痛みや吐き気を自覚します。手術の創(きず)周囲の炎症や、炎症の影響で腸が互いに癒着(ゆちゃく)するために腸が狭くなっていること、薬物の影響で腸の動きが弱くなるなどの原因で起こります。

5番目は、大腸がんに対する手術症例です。
 手術は、従来行われていた開腹による結腸切除術と腹腔鏡を用いて腹部の小さな切開創から大腸を切除する腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術を行います。腹腔鏡下手術では傷が小さく分散しているため、従来のお腹を大きく切って大腸を切除する開腹手術に比べて術後の痛みや癒着が少なく、手術からの回復が早く腸閉塞や創感染など後遺症が少ないなどの利点があります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 198 29.76 12.35 68.18 85.11
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 60 28.75 19.87 6.67 69.68
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 49 30.82 25.09 14.29 77.73
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 49 5.10 5.21 0 60.82
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 34 27.21 19.94 55.88 79.47
【解説】
整形外科で最も多い症例は、高齢に伴う骨粗鬆症の影響や転倒などで発症する大腿骨近位部骨折です。
 大腿骨の骨折は地域連携パスを運用しており、手術(急性期) → リハビリ(回復期) → 在宅の流れとなります。
地域の医療機関で治療の役割が分担され、当院の役割は主に急性期治療(手術)の為、転院率が高くなっています。

2番目は、肩腱板断裂の手術症例です。
 肩関節の痛み、腕が上がらない等の症状をきたす疾患で、中年以降の方に多く発生します。腱板断裂が発生すると、肩の力が弱くなったり、洋服の着脱が困難になったり、痛みのために眠れなくなったりすることがあります。当院では、関節鏡を用いて腱板を修復する関節鏡視下腱板修復術を行っており、従来の方法と比べて筋肉に対する侵襲もより少なく、手術後の痛みも少ない傾向にあります。

3番目は、膝関節症の手術症例です。
 膝関節症は、比較的若い人のO脚変形で、膝関節の内側の痛みが強い場合には、脛骨を楔状に骨切りしてつなぎ合わせる高位脛骨骨切り術を行います。高齢で、変形が膝関節全体に及ぶと、人工膝関節置換術を行います。大腿骨、脛骨、必要に応じて膝蓋骨の関節部分を人工の関節部品に置き換えるので、術後数日より離床、歩行が可能です。

4番目は、転倒や転落などにより前腕の橈骨・尺骨が折れた患者さんに対する手術症例です。
 手術では、骨折部を露出して整復し、プレートと骨ネジで固定します。術後は数日で退院することができます。 

5番目は、胸椎腰椎の圧迫骨折の症例です。
 転倒や転落、交通事故などの激しい衝撃や、尻もちや咳などの軽い衝撃で脊椎の椎体と呼ばれる部分が潰れてしまうことによって起こります。軽い衝撃であっても損傷してしまうのは、加齢による骨粗鬆症によって骨が弱くなってしまっているからで、当院でも比較的高齢者が多くなっています。その為、コルセットによる固定と安静による保存的治療を行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 42 16.64 16.38 33.33 71.67
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 3.29 9.68 6.45 78.61
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 16.75 19.10 45.83 65.54
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 24 14.58 16.51 33.33 78.79
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 7.08 7.34 33.33 73.67
【解説】
脳神経外科で最も多い症例は、脳梗塞の症例です。
 脳梗塞の発症24時間以内の症例で、脳保護療法として活性酸素除去剤(エダラボン)を用いて活性酸素(フリーラジカル)を低減した症例です。

2番目は、外傷による硬膜下血腫で手術した症例です。
 頭部外傷後慢性期(通常1~2ヶ月後)に頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる病気で、血腫が脳を圧迫して様々な症状がみられます。

3番目は、非外傷性頭蓋内血腫の症例です。
 外傷に関係なく、高血圧による動脈硬化が原因で脳内の細かい動脈が破れて出血する症例です。

4番目は、心房細動によって心臓の中に出来た血栓が頚動脈を通って脳動脈に詰まって起こる心原性脳梗塞の症例です。
 脳保護療法として活性酸素除去剤(エダラボン)を用いて活性酸素(フリーラジカル)を低減後、再発予防の為血液を固まりにくくする抗凝固療法を行います。

5番目は、頭蓋・頭蓋内損傷(主に転倒などによる頭部の打撲)の症例です。
 頭部外傷による、頭蓋内出血に対して経過観察となった症例です。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 22 8.77 11.73 4.55 74.36
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 8.50 - -
080007xx97xxxx 皮膚の良性新生物 その他の手術あり - - 6.09 - -
050180xx99xxxx 静脈・リンパ管疾患 手術なし - - 14.32 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし - - 4.14 - -
【解説】
皮膚科で最も多い症例は、急性膿皮症です。
 急性膿皮症は、溶連菌やぶどう球菌による細菌感染症である蜂窩織炎で、高熱を伴ったり、外来治療では十分な治療を行えない重症患者の入院治療を行っています。

2番目は、皮膚がんの手術症例です。
 皮膚がんの多くは一般的に日光にあたる顔面や四肢に発生し、高齢者に比較的多くなってきています。

3番目は、脂肪腫を切除した症例です。
 脂肪腫は、皮下に発生する軟部組織の腫瘍の中では最も多くみられる良性の腫瘍( できもの)です。脂肪腫には、皮下組織に見られる浅在性脂肪腫と、筋膜下、筋肉内、筋肉間に見られる深在性脂肪腫があります。普通は、成熟脂肪組織で構成される柔らかい単発性腫瘍ですが、稀に多発することがあります。

4番目は、うっ滞性皮膚炎の症例です。
 静脈瘤(じょうみゃくりゅう)など下肢の血行障害によって膝下の3分の1の部位に生じる、とくに中年以降の女性に多い慢性の皮膚炎です。

5番目は、皮膚の良性腫瘍やアテローム(粉瘤)を切除した症例です。
 皮膚やその下の組織(皮下組織)の細胞が増殖して、腫瘍ができることがあります。腫瘍は隆起したものもあれば、平らなものもあり、色は暗褐色、黒色、肌色、赤色など様々です。生まれつきみられる場合もあれば、生まれた後に発生する場合もあります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 123 5.03 7.31 0.81 76.44
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 34 4.12 5.75 2.94 64.65
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし 31 6.26 7.20 3.23 67.06
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 28 10.96 12.34 3.57 78.75
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし 26 1.19 2.73 0 66.62
【解説】
泌尿器科で最も多い症例は、膀胱腫瘍、膀胱悪性腫瘍の手術です。
 膀胱がんに対する治療では、内視鏡的切除、進行がんに対しては膀胱全摘などを行っています。

2、3、5番目は、尿管結石に対する手術症例です。

4番目は、腎臓または尿路の感染症の症例です。
 尿路である腎臓、尿管、膀胱、尿道のいずれかで感染が起き、炎症が引き起こされる病気です。当院では高齢女性に多く、高熱が続き、腰痛、背部痛、吐き気、頻尿などのさまざまな症状が出ます。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし - - 20.41 - -
130090xx97x0xx 貧血(その他) 手術あり 手術・処置等2なし - - 10.89 - -
130090xx99x0xx 貧血(その他) 手術なし 手術・処置等2なし - - 10.71 - -
【解説】
産婦人科で最も多い症例は、切迫早産です。
 切迫早産とは、早産になりかかっている状態、つまり早産の一歩手前の状態を切迫早産といいます。子宮収縮が頻回に起こり、子宮の出口(子宮口)が開き、赤ちゃんが出てきそうな状態や破水(子宮内で胎児を包み、羊水が漏れないようにしている膜が破れて、羊水が流出している状態)をしてしまった状態のことです。
※早産とは正期産(妊娠37週0日~妊娠41週6日まで)以前の出生をいいます。

消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 126 6.02 10.61 7.94 80.03
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 35 9.17 8.73 0 77.37
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 21.26 20.83 10.53 83.95
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし 19 7.32 9.06 0 73.47
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 9.00 10.71 11.11 75.72
【解説】
消化器内科で最も多い症例は、胆のう結石・胆のう炎および総胆管結石の内科的治療(減黄術・結石除去)の症例です。

2番目は、早期胃がんに対する内視鏡による治療の症例です。
 胃がんの周囲より少し広い範囲の下の粘膜下層という部位に、医療用食塩水などを注射してその部位を盛りあげ、針状の電気メスで粘膜をはぎとる治療です。

3番目は、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)です。
 誤嚥性肺炎は、細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係していると言われています。再発を繰り返す特徴があり、それにより耐性菌が発生し、抗菌薬治療に抵抗性をもつことがあります。

4番目は、虚血性腸炎の症例です。
 大腸に血液を送る動脈の血流が一時的に阻害されることで起こり、それによって、大腸壁の粘膜やその内側の層を損傷し、大腸粘膜に潰瘍・びらんが生じて出血します。絶食して腸を休め、水・電解質・栄養素などを点滴で補給し、二次感染の予防のために抗生物質を投与することもあります。ほとんどの場合、1~2週間で回復します。

5番目は、胃十二指腸潰瘍で出血し内視鏡で止血した症例です。
 胃壁の障害部位に血管があると破綻し(これを露出血管といいます)、出血を起こします。露出血管に対しては止血処置が必要であり、内視鏡的止血術が行われます。内視鏡的止血術には高周波焼灼術、ヒータープローブ法、エタノール局注法、クリップ法などがあります。
肛門外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060245xx97xxxx 内痔核 手術あり 13 3.92 5.71 0 63.69
060260xx97xxxx 肛門狭窄、肛門裂溝 手術あり - - 7.12 - -
060220xx97xxxx 直腸脱、肛門脱 手術あり - - 9.83 - -
060230xx97xxxx 肛門周囲膿瘍 手術あり - - 8.44 - -
060235xx97xxxx 痔瘻 手術あり - - 6.23 - -
【解説】
肛門外科で最も多い症例は、内痔核に対する手術症例です。
 内痔核では排便時の出血、痔核脱出など(時に痛みがある)で気がつきます。痔核の程度により、薬物療法、外来での結紮手術、入院が必要な根治手術と治療が分かれています。

2番目は、慢性裂肛で手術した症例です。
 一般に切れ痔と呼ばれるもので、便秘などが原因で硬い便が出た場合などに、肛門部が切れることによって生じます。

3番目は、直腸脱、肛門脱に対する手術症例です。
 直腸の全層が脱出する場合を直腸脱と呼び、高齢女性に多く、50~70%に便失禁を伴います。

4番目は、肛門周囲膿瘍に対する手術症例です。

5番目は、痔瘻(じろう)に対する手術症例です。
 痔瘻とは、肛門の中にある肛門腺が化膿し膿瘍を形成したものが肛門周囲膿瘍で、たまった膿が別の場所に出口を作りトンネル状になったものが痔瘻です。

循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 82 28.12 17.71 19.51 82.01
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 55 2.98 3.03 1.82 68.36
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 19.13 12.72 6.67 68.53
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 5.86 4.62 0 69.00
050130xx99020x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 12 23.58 24.77 25.00 80.17
【解説】
循環器内科で最も多い症例は、心不全です。
 心不全の患者さんの平均年齢は80歳を超える方が多く、高齢化にともない増加してきています。また一度病状が良くなっても再発することがめずらしくありません。当院では心不全で入院した患者さんに対して再発予防、体力回復のためのリハビリ訓練、看護師による予防教育も行っています。

2番目は、狭心症などに対する治療前・治療後の心臓カテーテル検査のための入院の症例です。

3番目は、急性心筋梗塞でステント留置した症例です。
 心臓の狭くなった血管を局所麻酔を行った上で、足の付け根の動脈(大腿動脈)、あるいは手首の動脈(橈骨動脈)、肘の動脈(上腕動脈)から管(シース)を挿入し、シースを通してカテーテルという管を冠動脈に入れます。このカテーテルを通して、ガイドワイヤーと呼ばれる細い柔らかい針金を治療を行う狭い血管の中に挿入します。ガイドワイヤーに沿わせて風船を挿入し風船を膨らませて狭い血管を拡げます。この時にステントを使用する場合もあります。

4番目は、狭心症などに対する手術症例です。
 冠動脈が著しく狭くなっている重症の場合や、薬の効果が十分でない場合は、手術治療が選択されます。足や腕の血管からカテーテル(管)を冠動脈の狭窄部分(血管が狭くなったところ)まで入れて、カテーテルの先端に付けたバルーンを膨らませて血管を広げる方法がよく行われます(PTCAといわれます)。ただし、これだけでは再び血管が狭くなることが多いので、予防のためステントという筒状の器具を血管内に留置することもあります。

5番目は、心不全で治療し、心筋シンチグラム検査を行った症例です。
 
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010310xx99x1xx 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2あり - - 14.47 - -
0400801499x104 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病なしA-DROP スコア4 - - 20.97 - -
050210xx99020x 徐脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし - - 10.40 - -
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 111 3.17 3.20 0.90 71.97
180040xx01x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント又は外シャント設置術等 手術・処置等2なし 31 13.71 12.41 12.90 69.10
180040xx02x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし 24 9.25 3.35 4.17 67.17
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 6.13 8.50 0 70.04
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 8.14 5.68 0 77.14
【解説】
血管外科で最も多い症例は、下肢静脈瘤の手術です。
 下肢静脈瘤とは、静脈内にある血流を支える弁が壊れ、足の血液が停滞して溜まり、足の静脈血管が浮き出てきて目立ち、足がつる、むくむ、疲れやすい、皮膚が変色するという症状があらわれます。

2、3番目は、透析導入後の透析シャントの閉塞・狭窄に伴う手術を行ったの症例です。
 他院にて、透析中にシャントトラブルが発生し、紹介された緊急対応の症例です。

4番目は、他院からの紹介で透析導入にあたり必要なシャントを設置した症例です。

5番目は、閉塞性動脈硬化症に伴う手術の症例です。
 動脈血管が細くなっている部分をカテーテルという管を挿入し、バルーンで拡げる手術と細くなっている血管の前後をバイパスでつないで血流を回復する手術があります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 39 11 - 16 - 24 1 7
大腸癌 10 15 16 34 12 44 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 22 - 11 16 - 23 1 7
肝癌 - - - - - 15 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
胃がん
 胃がんは早期がんの症例が多いことがわかります。内視鏡治療の適応外の病変については、胃切除術・腹腔鏡下(カメラを使って)手術を行っています。また、胃がんを早期発見するためには内視鏡検査をお勧めしています。

大腸がん
 早期のがんでは、ほとんど症状がなく排便異常や腹痛、下血などの自覚症状で発見される大腸がんは進行がんの場合がほとんどのため、当院でもstageⅢ、Ⅳが多くなっています。早期がんでは内視鏡的に切除できる場合が多いのですが、一部の早期がんと進行がんでは大腸を切除する手術となります。また、患者さんの状態やがんの進行に応じて腹腔鏡を使った手術や開腹下の手術を行っています。病気の早期診断には、早めの検査が必要です。

乳がん
 検診、マンモグラフィの普及により早期発見の症例が増えており、当院でも早期がんが多くなっています。最近は、手術主体の治療から、化学療法やホルモン療法、放射線照射を組み合わせて、可能な限り手術を縮小する方向で治療法を検討しています。

肺がん
 早期発見された小さな腫瘍であれば手術で完治する割合が高くなります。当院では遠隔転移を認めるstageⅣが多いことからもわかるように、診断時に進行がんで発見されることが多くあります。進行がんで発見されても、抗がん剤や放射線治療と手術を組み合わせた集学的治療を行っています。

肝がん
 複数回に分けて行われる肝がんの血管塞栓術(TAE)は再発としています。
肝細胞がんは慢性肝炎や肝硬変を背景に発生することが多くあります。治療としては、外科的手術、内科的治療、放射線的治療の中から症例ごとにもっとも適切な治療方法を選択しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 11 9.82 59.27
中等症 46 24.04 81.37
重症 10 22.40 84.80
超重症 - - -
不明 - - -
【解説】
平均年齢を見ますと、中等症、重症では80歳前後と高齢になっており、成人市中肺炎は高齢になるほど重症になることが分かります。
平均在院日数も、重症ほど長くなっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 148 19.63 77.59 41.61
その他 13 16.54 72.15 3.11
【解説】
発症して早期に入院される患者さんがほとんどで、発症3日以内の急性期脳梗塞が全体の90%以上と高くなっています。高齢者の方が多く、平均して3週間~1ヶ月程度の入院期間で治療とリハビリを行い、半数以上の方が自宅もしくは施設に帰られ、40%ほどの患者さんが継続リハビリのために後方支援病院に転院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 - - - - -
K836 停留精巣固定術 - - - - -
K6333 臍ヘルニア手術 - - - - -
【解説】
小児科で最も多い手術は、鼠径ヘルニア手術です。
 鼠径ヘルニアとは、いわゆる“脱腸”といわれているもので鼠径部(足の付け根)に膨隆がみられ、時に痛みを伴うことがあります。通常は出たり戻ったりするのですが、出たままになって戻らなくなるとヘルニアの内容(小腸、大網、S状結腸など)の血流が悪くなり、腹痛や嘔吐を引き起こし、そのまま放っておくと患部が壊死(腐ること)し、緊急手術が必要になることがあります。

2番目は、停留精巣固定術です。
 精巣が陰嚢 ( いんのう ) の中に降りず、鼠径部(そけいぶ)や腹腔内に留まっている状態を改善する手術です。

3番目は、臍ヘルニア手術です。
 生後間もなくへその緒が取れた後に、おへそがとびだしてくる状態を臍(さい)ヘルニアと呼びます。生まれて間もない時期にはまだおへその真下の筋肉が完全に閉じていないために、泣いたりいきんだりしてお腹に圧力が加わった時に筋肉のすきまから腸が飛び出してきて、おへそのとびだし「でべそ」の状態となるわけです。これらの症状を手術した症例です。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 50 1.48 5.28 4.00 68.26
K6335 鼠径ヘルニア手術 29 0.48 3.07 0 70.72
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 29 0.03 2.10 0 69.97
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 19 2.05 6.89 5.26 68.95
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 18 6.94 19.89 11.11 72.17
【解説】
外科で最も多い手術は、腹腔鏡下胆のう摘出術です。
 おへその下と上腹部に計4ヶ所5~12mmの穴を開けて、ガスでお腹を膨らませた後、腹腔鏡というカメラを挿入しテレビモニターに映した画像を見ながら胆のうを摘出する手術です。

2番目は、鼠径(そけい)ヘルニアに対する手術の症例です。
 鼠径ヘルニアとは、いわゆる“脱腸”といわれているもので鼠径部(足の付け根)に膨隆がみられ、時に痛みを伴うことがあります。通常は出たり戻ったりするのですが、出たままになって戻らなくなるとヘルニアの内容(小腸、大網、S状結腸など)の血流が悪くなり、腹痛や嘔吐を引き起こし、そのまま放っておくと患部が壊死(腐ること)し、緊急手術が必要になることがあります。

3番目は、鼠径(そけい)ヘルニアに対する手術(腹腔鏡下)の症例です。

4番目は、肺がんの胸腔鏡による手術症例です。
 従来肺がんの手術は胸を大きく開く開胸手術でしたが、早期の肺がんに対しては胸腔鏡を用いた手術が行われています。大きく切開しない為、身体への負担が少なく術後の回復も早くなります。

5番目は、結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術)です。
 結腸がんに対して、がんが広がっている可能性のある腸管とリンパ節を切除します。腸管を切除した後、残った腸管をつなぎ合わせます。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 173 2.07 26.65 58.96 82.83
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 90 1.06 30.63 12.22 76.29
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 73 0.95 12.19 9.59 63.78
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 67 2.49 23.46 68.66 84.52
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単) 45 1.13 26.02 4.44 69.20
【解説】
整形外科で最も多い手術は、骨接合術(骨折観血的手術)です。
 主に、高齢者の転倒などによる大腿骨骨折・上腕骨に対する手術です。骨接合術は、折れた部分を金属の板やネジ(骨接合材)で固定する手術です。骨折後の骨の短縮や変形を最小限に抑えることができ、障害の軽減や治療期間が短縮出来ます。

2番目は、人工関節置換術です。主に、変形性膝関節症や変形性肩関節症に対する手術です。
 膝に変形がある場合(O脚やX脚)や長年にわたり膝を酷使するような状態では、高齢になると膝の軟骨がすり減ってしまい、摩擦で骨の表面がでこぼこになり、時にはくぼみも生じてきます。このような状態になりますと、消炎鎮痛剤や湿布などの外用剤、膝関節への注射、裝具、リハビリ療法などを行っても、必ずしも満足のいく結果がえられるとは限りません。保存的治療でうまくいかない場合には、人工膝関節置換術を行います。

3番目は、転倒や転落などにより前腕の橈骨・尺骨が折れた患者さんに対する手術です。
 手術では、骨折部を露出して整復し、プレートと骨ネジで固定します。

4番目は、人工骨頭挿入術(肩、股)です。
 主に、高齢者の転倒などによる大腿骨頚部骨折に対する手術です。手術には、骨接合術と人工骨頭置換術があります。 骨折の型、患者さんの年齢や全身の状態を考えて、手術の方法を選びます。 人工骨頭置換術は、折れている骨(骨頭)を取りのぞいて人工物でできた骨頭に置きかえる手術です。

5番目は、関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単)です。
 関節鏡を用いて腱板を修復する関節鏡視下腱板修復術を行っており、従来の方法と比べて筋肉に対する侵襲もより少なく、手術後の痛みも少ない傾向にあります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 32 1.31 3.47 12.50 76.91
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 13 24.38 25.85 84.62 78.69
K1742 水頭症手術(シャント手術) 12 1.75 17.17 16.67 71.83
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 10 0.80 44.40 100.00 70.50
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
【解説】
脳神経外科で最も多い手術は、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。
 慢性硬膜下血腫は、頭を軽くぶつけた後など、しばらくたってから脳の表面に血液が溜まる病気です。この血が溜まった頭蓋骨に、孔(穴)を開け血腫を吸引する手術です。

2番目は、胃瘻(いろう)造設術です。 入院中に消化器内科に依頼し、実施します。
 脳梗塞や脳出血などで一時的に、口から食物が食べられないときに、胃の中に直接流動食を流し込む方法(経管栄養)があります。経管栄養を行う際、鼻からチューブを挿入する経鼻チューブもありますが、長期の留置には問題も多く、また患者さんの苦痛も伴います。胃瘻造設術は、必要な栄養を自発的に摂取できない方、正常な消化管機能を有している方、4 週間以上の生命予後が見込まれる成人および小児の方で、お腹と胃に孔を空けて体の内外をつなげて栄養を補給する道をつくります。

3番目は、水頭症手術(シャント手術)です。
 高齢になって次第に歩くのが遅くなり、歩幅が小刻みになったり、すり足のような歩き方になる場合があります。このような歩行障害に、物忘れや自発性の低下(認知障害)、あるいは尿漏れ(尿失禁)などの症状が加わってくることがあります。これらは高齢者ではよく見られる症状であり、いろいろな病気で起こりますが、そのなかに、今まであまり知られていなかった「特発性正常圧水頭症」という病気があります。頭の中の水(髄液)の流れが悪くなって起こります。「髄液シャント術」という手術をすることによって、歩行障害、認知障害、尿失禁などの症状が良くなります。

4番目は、頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)です。
 脳出血が起こったときに、脳内の血腫を取り除き止血を行います。脳の圧迫を軽減させ、周囲の脳へのダメージを少なくさせる手術です。

5番目は、頭蓋内腫瘍摘出術(その他)です。
 良性・悪性の脳腫瘍を取り除く手術です。

皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹) - - - - -
K013-21 全層植皮術(25cm2未満) - - - - -
K0021 デブリードマン(100cm2未満) - - - - -
K0031 皮膚皮下粘膜下血管腫摘出術(露出部、長径3cm未満) - - - - -
【解説】
皮膚科で最も多い手術は、皮膚悪性腫瘍切除術です。
 手術では、がんの取り残しによる再発がないように、皮膚がんの部分より広い範囲を取り除きます。 取り除く範囲が広くて縫い縮めることができないときには、全層植皮術(しょくひ)*が行われることがあります。
 *植皮とは:手術で取り除く皮膚の範囲が広いとき、美容上および機能上の問題から、自分の太ももの皮膚の一部を切り取り、手術で取り除いた部分へ補う手術です。

2番目は、四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹)です。
 主に四肢等にできる脂肪腫の切除手術です。

3番目は、全層植皮術です。

4番目は、デブリードマン術です。
 傷や創の感染予防や皮膚の再生を促す為に、汚染された皮膚組織を切除する手術です。

5番目は、皮膚皮下粘膜下血管腫摘出術です。
 血管腫とは血管が拡張したり増殖したりすることによってできる良性腫瘍です。皮膚を切開し腫瘍を摘出します。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 69 0.54 0.51 0 62.61
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 63 1.02 3.48 1.59 75.70
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 55 1.02 2.11 0 77.04
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 35 5.09 11.89 17.14 78.51
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 33 0.85 2.33 3.03 64.67
【解説】
泌尿器科で最も多い手術は、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術です。
 体外から衝撃波をあて、結石を砕き尿管から膀胱に自然排泄させる治療です。体にメスを入れることなく、短時間・短期の入院で治療することが出来ます。

2、3番目は、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)です。
 膀胱にできる腫瘍はほとんどの場合は悪性(がん)であり、放置すれば進行し命取りになる可能性があります。表在性腫瘍(根が浅い)の場合は、多くの例でこの手術(内視鏡を用いた腫瘍切除:TUR‐BT と呼びます)により治療しています。

4番目は、経尿道的尿管ステント留置術です。
 腎臓と膀胱をつなぐ管(尿管)が結石・腫瘍・炎症などが原因で狭くなる・詰まると、尿が腎臓から膀胱へ流れずに腎臓にたまり、痛み・発熱・腎臓機能低下などを起こします。この状態を改善するために、尿を流すための細いチューブ(ステント)を尿管の中に通す必要があります。ステントは上の端が腎臓の中(腎盂:じんう)、下の端が膀胱の中で巻いて(ダブルピッグテイルと言います)、体の中で軟らかく固定されます。

5番目は、経尿道的尿路結石除去術(レーザー)です。
 細い内視鏡(尿管鏡)を尿道から膀胱、更に尿管、必要に応じて腎臓の中へと進め、結石を確認します。尿管鏡の種類は硬いまっすぐなもの(硬性尿管鏡)と柔らかいファイバースコープ(軟性尿管鏡)を状況に応じて使い分けます。柔らかい尿管鏡を使う時には、カメラの出し入れを容易にするための「さや」(シース)を尿管まで入れます。尿管鏡の中に専用の道具を通し、尿管鏡で観察しながらレーザーで結石を割ります。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 72 2.39 6.42 4.17 81.14
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 33 1.00 7.27 0 77.58
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 33 2.97 6.52 18.18 77.36
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 32 0.22 1.81 9.38 80.72
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 30 4.10 4.63 3.33 72.40
【解説】
消化器内科で最も多い手術は、内視鏡的胆道ステント留置術です。
 結石・腫瘍などにより胆汁や膵液の流れが阻害されている場合、プラスチックステントや金属ステントを挿入し、減黄した症例です。

2番目は、内視鏡的胃ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)です。
 早期胃がんに対して、内視鏡を用いてがんの周囲より少し広い範囲の下の粘膜下層という部位に、医療用食塩水などを注射してその部位を盛りあげ、針状の電気メスで粘膜をはぎとる治療です。

3番目は、内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみ(EST)のものです。
 総胆管にある胆石を排出させる為に、内視鏡を十二指腸まで挿入し、胆管・膵管の出口にあたる乳頭部にEST専用ナイフを挿入し、高周波(電気メス)を用いて切開します。胆道が閉塞して起こる黄疸(おうだん)を軽減させる為に行います。

4番目は、内視鏡的胆道結石除去術(その他)です。
 内視鏡を口から入れて、胃を通ったあとに十二指腸乳頭部と呼ばれる胆管の出口の近くまで挿入します。つぎに、その胆管の出口にガイドワイヤと呼ばれる針金状の処置具を入れます。続いて、十二指腸乳頭部を電気メスで切開したり、バルーンカテーテルと呼ばれる風船状の処置具を使ってひろげたりします。最後にバスケットカテーテルと呼ばれる処置具を胆管の中に入れて、石をとり出します。

5番目は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)です。
 当手術は、外来で行うことが多いのですが、別症状で入院し精査したところ大腸ポリープを発見し手術を行ったものです。
肛門外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7434 痔核手術(脱肛を含む)(根治手術) 16 0.31 3.06 0 60.25
K7432 痔核手術(脱肛を含む)(硬化療法(四段階注射法)) - - - - -
K744 裂肛又は肛門潰瘍根治手術 - - - - -
K7461 痔瘻根治手術(単純) - - - - -
K753 毛巣嚢,毛巣瘻,毛巣洞手術 - - - - -
【解説】
肛門外科で最も多い手術は、痔の手術です。
 標準的な痔核根治術(LE)に痔核硬化療法(ALTA注・四段階注射)も併用し、根治性が高く痛みの少ない治療を行っています。

3番目は、裂肛又は肛門潰瘍根治手術です。
 一般に切れ痔と呼ばれるもので、便秘などが原因で硬い便が出た場合などに、肛門部が切れることによって生じます。

4番目は、痔瘻(じろう)根治手術です。
 当院で多いのは、痔瘻の約70%を占める痔低位筋間痔瘻(ⅡL 型)に対する手術です。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 12 1.92 6.17 0 70.00
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 10 0.00 14.70 0 72.30
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) - - - - -
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) - - - - -
K597-2 ペースメーカー交換術 - - - - -
【解説】
循環器内科で最も多い手術は、経皮的冠動脈ステント留置術です。
 経皮的冠動脈ステント留置術は、身体に大きな傷をつけることなく狭くなった冠動脈を拡げるために行う治療法です。 手術は足の付け根の大腿動脈または腕の橈骨動脈や上腕動脈から「カテーテル」という細い管を血管の中に入れ、冠動脈の狭くなったところまで進めて治療を行います。

次に多いのは、ペースメーカー移植術(経静脈電極)です。
 ペースメーカー移植術は、洞調節機能不全によって、心拍数が低下した心臓の筋肉に電気刺激を与えることで、必要な心収縮を発生させる医療機器を植込む手術です。
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 111 0.91 1.86 0.90 72.01
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 38 3.42 14.63 10.53 69.26
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 30 0.17 6.87 3.33 71.23
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去 30 2.23 20.37 30.00 77.53
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 26 0.85 6.08 0 68.15
【解説】
血管外科で最も多い手術は、下肢静脈瘤血管内焼灼術です。
 この手術は、下肢静脈瘤に対する手術です。弁不全を起こして逆流している静脈内に細いカテーテルを入れ、血管の壁に120℃の高周波(ラジオ波)を当てて、静脈を熱で焼くことで閉塞させる治療法です。術後の痛みや腫れ、皮下出血が少ないなど、より負担の少ない治療となります。

2番目は、血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈)です。
 下肢動脈のバイパス手術や、内シャントを自分の血管で作成できない時の人工血管を用いた内シャント手術です。

3番目は、内シャント又は外シャント設置術です。
 血液透析を行うためには、血液を大量に体外に取り出すための経路を作成する必要があります。内シャントとは、動脈と静脈を直接吻合し静脈に大量の血液が流れるようにしたもので、通常利き腕とは逆の腕に作ります。手首付近や前腕、場合によっては上腕など血管の状態のよいところに内シャントを作成します。

4番目は、四肢の血管拡張術・血栓除去術です。
 血管の中に風船のついた管(バルーンカテーテル)を入れ、血管の狭窄や閉塞部でふくらませて、血管を拡張させる治療法です。さらに金属の管(ステント)を用いて拡張させる方法もあります。治療対象は、主に下肢動脈の狭窄部位になります。

5番目は、経皮的シャント拡張術・血栓除去術です。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 32 0.68
180010 敗血症 同一 - -
異なる 22 0.46
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 100 2.11
異なる - -
【解説】
播種性血管内凝固、敗血症、真菌症、手術・処置などの合併症の患者数と発症率を集計しました。
 DPC病名と入院契機が「同一」か「異なる」に分類して集計しております。「同一」はある病気の診療目的で入院し、その病気の治療を行なったということを表し、「異なる」はある病気の診療目的で入院したが、併発していた、もしくは入院中に違う病気が発症したことにより、その治療が主となってしまった場合を表します。

 播種性血管内凝固は、元来、正常な血管内では、血管内皮の抗血栓性や血液中の抗凝固因子のはたらきにより、血液は凝固しないような仕組みをもっています。播種性血管内凝固症候群(DIC)は、さまざまな重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生ずるため生体内の抗血栓性の制御能が十分でなくなり、全身の細小血管内で微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向のみられる予後不良の病気です。
 当院でも、細菌感染症や胆管炎→敗血症→播種性血管内凝固にいたった症例です。

  敗血症とは、肺炎や腎盂腎炎(じんうじんえん)など生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。
 当院でも、尿路感染症や腎盂腎炎から敗血症になる症例が見られます。

 手術・処置後の合併症は、手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態です。術後出血、創部感染、シャント閉塞などが挙げられます。合併症は、どのような術式でもどのような患者さんでも、一定の確率で起こり得るものなので、医療ミスとは異なります。
 当院では、他院にて透析中にシャント閉塞のトラブル等が発生し、紹介された緊急対応の症例です。
更新履歴
2018年9月28日
平成29年度 病院指標の公開