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[ 放射線科 ]

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病気のはなし

尾道市立市民病院における、放射線科の病気のはなしをご紹介いたします。
(2018年8月現在)
1.画像診断

画像診断には
 ・単純X線写真
 ・CT
 ・MRI
 ・血管造影検査
 ・核医学検査などがあります。

単純X線写真とは胸、腹部、四肢の骨関節などのレントゲン写真のことです。撮影された写真を診断することを「影を読む」ことから<読影>といいます。
現在のところこれらの写真全てを放射線科の医師が読影することは時間的な制約があり現在のところ不可能です。一部の胸部X線写真のみ読影しています。

CTとはComputed Tomogramの略でコンピュータ断層写真のことです。X線を用いて体を輪切りに切ったように見える写真をつくる検査のことです。
体を輪切りに切ったように見える写真ですので非常にわかりやすいのですが、体の解剖や病気の特性を理解していないと見えているものも見逃してしまうことになります。
技師が技術を駆使して撮影したCTの画像を読影するのが放射線科医の仕事です。

MRIとはMagnetic Resonance Imagingの略で磁気共鳴画像のことです。放射線科で撮影していますが実は放射線は使っていません。電磁石から出る磁気を利用して画像を作ります。とても不思議ですが本当です。しかも横でも縦でも斜めでも自由な角度での断面を作り出すことができるのです。この写真を読影するのも多くの経験と知識が必要であり、放射線科が担当しています。

血管造影検査とは大腿部の付け根の動脈または前腕の肘または手首の動脈から細い管(カテーテルといいます)を挿入し、管の先を目的の臓器(肝臓、心臓、肺、悩など)の動脈に導き、管から造影剤というX線に写る薬を注入しビデオ写真に撮って診断します。脳の血管造影は脳外科、心臓の血管造影は循環器科が担当していますが、腹部(主に肝臓)につては放射線科医と主治医が一緒に検査するようにしています。

核医学検査は体に影響しない程度のごくわずかな放射線を放出する放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を静脈注射し、体内に分布する様子を特殊なカメラで撮像して診断する検査です。撮像された写真はシンチグラムと呼ばれています。骨、悩、心臓、肺、肝臓、腎臓などの検査によく使われます。
例えば骨の検査の場合は、「骨シンチグラム」と言われます。ラジオアイソトープ(Radioisotope)はRIと略され核医学検査はRI検査とも言われております。
3のMRIとは全く異なる検査です。心臓のRI検査は循環器の医師が読影していますがそれ以外は全て、放射線科医師が読影しています。

以上、おわかりのように放射線技師により撮影された写真を読影し、画像診断するのが放射線科医師の仕事です。

2.放射線治療

 放射線治療は、癌治療の3本柱のひとつです。放射線治療のみで行ったり、抗癌剤や手術を組み合わせています。

 当院の先端機器のように放射線治療機器の飛躍的発展と併用抗癌剤の進歩によって、放射線治療主体の治療で手術と同じような治療効果が得られる癌が増えてきつつあります。副作用についても、格段に減少してきています。

 当院は1988(昭和63)年に放射線治療を開始いたしました。当初より放射線治療器はリニアックを導入しております。23年使用したのち、2010(平成22)年6月に更新され、最新型が導入されました。こちらについては、別項目(放射線治療)を設けておりますので、ぜひご参照ください。

 高精度治療である強度変調放射線治療(IMRT)にも対応しており、2011(平成23)年9月より開始いたしました。

 患者さんには放射線科医師からお話しさせていただき、CT撮影を行います。CTデータを元にコンピューターで計算して、機器への入力、確認作業をへて治療をすることができるようになります。同じ病気でも患者さんの体格などによって、放射線を当てる体積など詳細は全く異なり、いわばオーダーメイドの治療となります。

 原則として1日1回、週5回(月〜金)、計1〜38回で治療します。回数、組み合わせなど治療方針は癌の種類、階段、体力などを考慮して決定させていただきます。照射時間は数分で、全ての作業を含めて1日15〜30分程度で終了します。皮膚に印を付けますので照射部位は皮膚を出して寝台に寝ていただきます。

 癌がある(あった)ところに照射しますので、照射部位には効果と副作用が出ます。ですので、胸に照射して放射線の影響で頭の髪の毛が抜けることはありません。また、放射線治療を受けておられる患者さんに近寄っても被爆することはありません。副作用は照射する部位、回数、他の治療方法との組み合わせ、今までの治療内容、内服薬、糖尿病などの合併症により大きく左右されますし、同じ治療法でも患者さんによって全く異なります。詳細については、放射線治療のスタッフよりご説明いたします。

 高精度治療には、IMRT、脳定位照射、肺定位照射があります。このうちIMRTは準備中ですが、脳定位照射と肺定位照射は当院では行うことはできません。脳定位照射は4か所以下で3cm未満が対象となり、専用機を持つ周辺の施設にご紹介となります。これ以外の脳転移は全脳照射となりますので、当院にて施行させていただきます。肺定位照射は、近隣では岡山大学にて施行しております。リニアックはCT一体型で同一メーカーにより全て構成されメンテナンスされているため、異なるメーカーで構成させたシステムに比べ高精度(ピンポイント)での肺定位照射が可能となっております。また、ラジオ波治療(RFA)は日本で最も経験があり、この治療と適切に組み合わせることで、さらに効果的で副作用の少ない治療をすることが可能です。
詳細は岡山大学放射線医学教室のホームページhttp://www.ok-radiology.jp/clinical/radiology_htmlをご参照ください。この治療を希望される方は、放射線治療の外来にてもご説明させていただきます。

 当院は2002(平成14)年に新しい患者さんの数が100人を下回りましたが、2011(平成23)年1月に年換算で100人を回復しました。1台のリニアックで年間400人程度は治療可能ですので、当院はまだまだ対応させていただくことが可能です。

 放射線治療は科の特性上、泌尿器科や呼吸器科、外科などそれぞれの臓器担当の外来や入院経由でご紹介をお受けしております。日時については、外来表をご参照いただければと存じます。

3.IVR

 IVRとはInterventional Radiologyの略です。血管造影検査の際にカテーテルを通して血管を閉塞させたり、拡張させたり、X線透視下で胆管内に管を挿入したりする手技を総称してIVRといいます。現在は脳、心臓以外の血管造影検査の際に行われる動脈塞栓術を主治医とともに放射線科医が担当しています。

以上、放射線科医は画像診断、放射線治療、IVRといった仕事をしています。

4.新読影室

 当院放射線科では、3年半前に64列マルチスライスCTが稼働したのと同時に画像観察用モニター2台を導入し、放射線科専門医によるCTやMRIの読影を行ってきました。ただ設置場所は、放射線治療設定室の一部を間借りした区画で、読影室といわれるようなものではなく、初期研修医が放射線科を選択して画像診断を行うにも画像モニタ2台では十分に対応できないなど問題は多々ありました。
 こうした問題を踏まえ、平成20年、画像管理システム(PACS)が導入されるのに際し、太田院長をはじめ関係の方々にご尽力いただき、読影室設置の了解を得て、設計段階から改修作業に参加させてもらい、よりよい環境を構築することができました。

新しい読影室の内容としては、医用画像観察装置およびレポート作成用端末3台(3M×2台、2M×1台)、ネットワーク型三次元画像作成用端末1台、プリンター2台を導入しました。
レポート作成用端末には音声入力システムを導入し、キーボード入力による手間の削減を図りました。
配置は、放射線科専門医用端末の区画を2ヶ所、研修医および非常勤医師用の端末および三次元画像作成用端末の区画を1ヶ所、その他多目的用およびプリンターの区画を1ヵ所、各々設置しました。
床はOAフロアとし、床下に電源やLAN等のケーブルを多く配置でき、且つ音が出にくいようにカーペットとし土足禁止にしました。照明は、モニターへの映り込みが少なくなるよう配慮し、各々の区画に調光装置を付け、目の疲労をなるべく軽減できるようにしました。また放射線科医は書籍、雑誌に接する機会が仕事上非常に多いため、2名分の書籍がしっかり収納できるよう配慮しました。

 

PACS導入と同時に進行している放射線部門システム(RIS)も11月に稼動となり、レポートシステムと合わせフィルムレスに向けての本格的な段階に入ったと思われます。
本年(H20)7月からは画像診断管理加算2を請求できることとなりましたが、それには放射線科専門医が翌診療日までに画像レポートの8割以上を作成することが必須条件です。
マルチスライスCT導入以降CTの検査数が年々増加する中、今まで6-7割のレポート処理しかこなせなかった状況と比べると忙しさは明らかに増していますが、新しいシステムをフル活用しながら無駄な作業を省き、できる限り主治医を支え患者のためになるように努力したいと考えています。

5.乳がん検診(マンモグラフィー検診)のお話し

 日本人女性の乳がん発症率は年々上昇してきており、現在日本人女性のがん発生数の1位です。
 乳がん発症年齢は20歳代から認められ、45歳がピークです。働き盛りの年齢の方が癌で命を落とすことになれば、職場や家庭において、一大事となりかねません。
 乳がんにかかりやすいタイプとして、40歳以上の人、未婚の人、出産経験が無い人あるいは初産年齢が30歳以上の人、初経が11歳以前の人、閉経が55歳以降の人、肥満の人、乳腺症になったことがある人、乳がんになったことがある人(もう一方の乳房にがんが発生する可能性)、家族に乳がんになった人がいる人などが言われています。ただし、乳がんは早期発見できれば、ほとんど治すことができます。このため今日では、多くの国で検診を受けることが推奨されています。
 マンモグラフィーは、乳がん検診の方法のひとつで、乳腺・乳房専用のレントゲン撮影です。乳房を挟み圧迫しながら、上下・左右から1枚ずつ、左右で合計4枚撮影します。場合によっては、追加撮影をします。挟むことにより痛みを伴うこともありますが、異常な場所を見つけるためには大事な事です。なお、このマンモグラフィーの放射線が人体へ及ぼす危険性は、ほとんどありません。
 マンモグラフィーでは、触っても判らないような早期の小さな乳がんや、しこりを作らない乳がん(腫瘤)、非常に細かい石灰砂の影(石灰化)などを見つけることができます。視触診も超音波検査も乳がんを調べる大切な方法ですが、マンモグラフィーを併せて行うことによって2〜3倍の乳がんの発見が可能となり、乳がんによる死亡率を減少させる効果があることが報告されています。
 当院では人間ドックや成人病検診、外科外来受診で乳がん検診を受ける事ができます。いずれの場合も、マンモグラフィー検診精度管理中央委員会によって認定された診療放射線技師および放射線科専門医がそれぞれ撮影、読影を行い、正確な診断を目指しています。
 乳がん検診は、視触診と併せて最低2年に1度、できれば1年に1度受けることが望ましいです。

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