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横山裕介研修医 2004/6/22
┗(カテゴリ)2004年度臨床研修医||Posted:2004-06-22
僕は現在内科で研修中です。卒後研修が始まり1ヶ月と数日過ぎたぐらいですが、とある1日の僕の生活を書いていきたいと思います。
この日は朝8時から頭部MRIのカンファレンスがあったので、それまでに状態の気になる患者さんのもとを回りました。
特に問題もなく一安心して、カンファレンスに出席しました。
カンファレンスでは脳外の先生にフィルムについて説明していただきました。
朝のカンファレンスが終わった後の午前中は、内科の場合は腹部エコーや胃カメラの検査です。
最初のうちは見学だけでしたが、最近は実際にさせてもらえるようになりました。
腹部エコーでは上の先生が診る前や後に一通りやらせてもらっています。
胃カメラはまだほとんとが見学ですが、この日は検査している先生が一通りの観察をした後、実際に僕にもカメラを持たせてもらい胃の中を観察させてもらいました。
思った以上に難しかったです。
ただ、実際に検査をさせてもらうことで見学のときにどこに注意して見ていればいいかという問題がよくわかり、僕にとっては非常に有意義な経験でした。
また、この日は指導医の先生の外来患者さん2人が腹水を抜くことになっていたので、処置室で腹水を抜かせてもらいました。
この処置は以前1度先生の指導の下行っていたのですが、やはりとても緊張しました。
前日から言われていたので、何度もイメージトレーニングを行いました。何とか処置も無事に終わりましたが、まだまだ改善するところがあります。
指導医の先生のフィードバクが終わった後は再び検査の見学に行きました。
検査が終わった後は、再び先ほど腹水を抜いた患者さんの状態を確認しました。
その後は、職員食堂で昼食をとりました。昼食時間は他の科の先生とも話しをしながら楽しいひと時を過ごしました。
午後に入ると、比較的自由な時間が与えられるので朝回った患者さんも含め、回診を行いました。
また、大腸ファイバーも行われていたので並行してそちらの見学も行いました。受け持ち患者さんはまだそれほど多くないので、一人一人に時間をかけることができます。
この日はある患者さんに、「先生が、毎日来てくれるからうれしいわぁ。」と言われました。
とてもうれしかったです。
患者さんのために僕ができることをしっかりやろうと改めて思いました。
どうすれば、患者さんが早く退院できるのかを自分なりに考え、わからないことは指導医の先生に相談しました。
この日は夕方から指導医の先生から内分泌疾患についての講義がありました。
マンツーマンで教えてもらうこともでき、日頃内分泌疾患の患者さんはなかなか診ることができていなかったので、非常にためになりました。
初めは30分程度の予定でしたが、僕の質問に対し丁寧に説明していただき結局2時間ぐらいになりましたが、先生もいやな顔をせず僕に付き合っていただき、時刻はもう9時を過ぎていました。
それが終わったらその日1日に勉強したことや調べておきたいことを本などで確認しました。
これがある程度終わったら帰宅です。
以上のような感じが、僕の1日です。
朝は大体8時から何らかのカンファレンスがあります。ただ、毎週月曜日は院長との面談があります。面談といっても、そんな堅苦しいものではなく、研修がうまくいっているかの確認や、食事をきちんと取っているかということや、何か困ったことはないかを聴いてもらえます。
また、午前中に救急車が来て勉強になりそうな場合は呼んでもらえます。
自分がやりたいことがあれば、やりたいことをさせてもらえます。
僕の場合は、時間があれば心エコーの見学に行っています。こちらでも丁寧に教えてもらっています。
このように、院長をはじめ病院全体で研修に力を入れてくれています。
この尾道市立市民病院は研修病院としてまだ新しく、体制が完全に整っているとはいえませんが、逆にそのほうがやりやすいこともあります。
病院自体はあまり大きくなく、医師の人数も多いとはいえませんが、このような特徴を生かして病院全体で研修医の教育に力を入れていこうとしています。どんどん変わっていこうとしています。
こちらがやる気を見せるとそれに何らかの形で答えようとしてくれます。
なかなかうまく説明できませんが、ぜひ1度病院に見学に来て、病院の雰囲気を味わってください。
僕も次に来た研修医の皆さんが、満足のいく研修ができるよう、これからこの病院の研修を少しでもいい物にしていきたいと思っています。