医師、看護師、技師、研修医の採用・募集を充実し、安全かつクオリティーの高い医療技術を尾道及び周辺地域住民の皆様に提供し、「心を動かす」医療を目指します

小中大

ホーム> 各部門のご案内> 診療放射線科> 放射線治療

各部門のご案内

尾道市立市民病院から

がん診療

トピックス/広報誌

病院情報の公開

[ 診療放射線科 ]

ご覧になりたい項目を下記のタブから選択してください。情報やお知らせをご案内します。
sp

放射線治療

尾道市民病院における、診療放射線科の放射線治療をご紹介いたします。
(2025年6月現在)
放射線治療について

放射線治療について

【概要】

放射線治療は、癌治療の3本柱のひとつです。放射線治療単独、または、抗癌剤や手術を組み合わせて行います。放射線治療機器の飛躍的発展と併用抗癌剤の進歩によって、放射線治療主体の治療で手術と同じような治療効果が得られる癌が増えてきつつあります。副作用についても、格段に減少してきています。

当院は1988(昭和63)年に放射線治療を開始いたしました。当初より放射線治療器はリニアックを導入しており、2024(令和6)年12月に更新されました。

Elekta Infinity

【治療内容】

当院では放射線治療について、患者さんには放射線科医師からお話しさせていただき同意を得たうえで、放射線を照射する範囲や線量を決定するためのCT撮影を行います。そのCTデータを元にコンピュータで計算して、機器への入力、確認作業を経て治療をすることができるようになります。同じ病気でも患者さんの体格などによって、放射線を当てる体積など詳細は全く異なり、いわばオーダーメイドの治療となります。

【治療方法】

原則として1日1回、週5回(月〜金)、計3〜39回で治療します。回数、組み合わせなど治療方針は癌の種類、段階、体力などを考慮して決定させていただきます。照射時間は数分で、全ての作業を含めて1日15〜30分程度で終了します。皮膚に印を付けますので照射部位は皮膚を出して寝台に寝ていただきます。

【治療についての注意点】

癌がある(あった)ところに照射しますので、照射部位には効果と副作用が出ます。ですので、胸に照射して放射線の影響で頭の髪の毛が抜けることはありません。また、放射線治療を受けておられる患者さんに近寄っても被曝することはありません。

副作用は照射する部位、回数、他の治療方法との組み合わせ、今までの治療内容、内服薬、糖尿病などの合併症により大きく左右されますし、同じ治療法でも患者さんによって全く異なります。詳細については、放射線治療のスタッフよりご説明いたします。

放射線治療は、かかりつけ医から当院の地域連携室へ紹介をいただき、泌尿器科や呼吸器科、乳腺甲状腺外科などそれぞれの臓器担当の外来や入院経由で当科へ紹介となります。当院では毎週火曜日と木曜日に、岡山大学病院、川崎医科大学附属病院の放射線治療専門医が診察、治療計画を行っています。

装置の紹介

装置の紹介

【リニアック】

放射線治療には内部照射と外部照射があり、「Linear acceleratorリニアック」は、体外から放射線を照射する外部照射の機器です。下図のようにがん病巣の大きさや形、その周囲の正常組織との位置関係を把握し、がん病巣の大きさ、形に合わせて放射線を正確に照射してがんを死滅させたり、術後の再発を予防したりすることができます。

 

更新した装置には新しい機能が加わり、短時間で高精度な治療が可能となります。

光学式カメラシステム(Catalyst)

可視光を体に投影して体の位置を測定し、治療時の位置合わせを行うことができます。また、治療中もカメラでモニタリングすることで、くしゃみなどの体動時に照射を停止することや、呼吸の動きに合わせた照射も可能となります。

kVイメージングシステム(XVI)

診断用のCTに近い高精度の画像を撮影できるため、正確な位置への照射が可能となります。

6軸寝台(HexaPOD)

寝台が前後・左右・上下・回転の移動に加え、前後・左右方向の傾きの6方向へ移動できるようになります。これにより、以前よりも正確な位置の補正が可能となります。

【放射線治療用CT】

治療計画に用いるCTは、大口径で、骨転移による痛みなどのため、従来の口径では撮影できなかった患者さんにもより対応しやすくなっています。

【治療計画システム】

撮影したCTデータを放射線治療計画装置monacoに転送し、照射範囲、線量などの照射プランを作成します。

【画像誘導放射線治療】

病変の位置は、放射線治療の計画を行ったときから、体重変化によってわずかに誤差が発生します。骨や臓器の位置を放射線治療直前にレントゲン写真や、CTにて位置確認を行い、位置の微修正をし、計画通り正確に治療を行う画像誘導放射線治療:image-guidedradiotherapy(IGRT)ができます。IGRTを行えるために、通常見込まれるマージン(誤差を見込んで病変にのりしろをつけて照射範囲を決定する)を小さくすることができるため、照射範囲が縮小し、副作用の減少が期待できます。

 

【測定機器】

精度管理に要する機器一式も当院で揃えており、測定業務に用いております。また、備後地区にリニアックの保守要員が常駐しているため、導入時や経年劣化などの機器トラブルにも迅速に対応可能です。放射線治療では照射期間の延長は基本的には望ましくありませんので、システムや機器のトラブルが原因で休止になることのないよう留意しています。

治療室等の紹介

        

               待合室

       

               治療室

       

               操作室

sp
sp
ページ先頭へ戻る