[ 整形外科 ]
『整形外科』の概要
整形外科では、骨折、脱臼、靱帯損傷の他、関節疾患や脊椎疾患など整形外科のあらゆる分野に対応しています。各分野で専門性の高い医師が新しい技術を導入し、安全かつ高い医療レベルを提供しております。
【上肢の疾患】
肩腱板断裂は関節鏡を用いて腱板を修復します。腱板の修復が困難な場合でも関節鏡下に大腿筋膜で腱板を再建します。変形性肩関節症やリウマチ肩には解剖学的人工関節置換術を行いますが、腱板が断裂して修復困難な場合には反転型人工関節置換術を行います。肘の内側で尺骨神経が絞扼されて薬指から小指がしびれる肘部管症候群は、重症度に応じて神経の剥離から神経の移行まで手術方法を選択しております。
手掌部の靭帯により正中神経が圧迫されて手指にしびれが生じる手根管症候群は、内視鏡を用いて靭帯を切離しますので、侵襲が少なく早期より社会復帰が可能です。
【下肢の疾患】
進行した変形性股関節症や変形性膝関節症は、人工関節置換術を行います。変形性膝関節症で外側まで関節症変化が及んでいない場合、内側のみ人工関節で置換する単顆人工膝置換術を行います。単顆人工膝置換術は今までの人工関節置換術と比べて侵襲が少なく、術後の回復期間が短いことが特徴です。また、関節症変化の少ないO脚の変形膝関節症に対する高位脛骨骨切り術は自分の軟骨を温存することが可能です。膝の前十字靭帯や半月板損傷に対しては関節鏡を用いて靭帯再建や半月板縫合を行っております。
【脊椎脊髄疾患】
頚椎症性脊髄症や腰部脊柱管狭窄症は椎弓形成術や椎弓切除術を行いますが、神経根の除圧やヘルニアを摘出する場合には顕微鏡を用いることでより安全に手術を行っております。脊椎の不安定性が高度な腰椎変性すべり症は、椎弓切除術と椎体固定術を行います。高齢者の骨粗鬆症性脆弱性椎体骨折に対しては椎体内に骨セメントを充填する経皮的椎体形成術を行い、早期社会復帰を目指しております。
